がんばらないTURBO

元不登校かつ人苦手マンなもんで、大体うらみごとと考えごとをしている。そしてブログにまとめる。音楽、お笑い、e-Sports、本、投資、うすぼんやりした美術鑑賞。

治験に行ってお金を貰える人は限られるという話

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いらすとや、治験のイラストまで作っていた。助かる。

 

治験ってどんなの?

稼げるって聞いたけど?

どんな人が集まってるの?

 

というようなことが、自分の経験から取り出せたらな、と思ったのでこれを書こうと思いました。

 

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治験に行ったことがあるんですよ

僕は大阪に住んでおりまして、大阪の場合は治験を行っている病院というものがいくつかあるのですね。僕がお世話になった病院の一つでは、製薬会社から依頼されて治験に参加する有償のボランティアを大体いつでも募集しております。そこに応募して数度参加しました。

ウェブもきっちりありますので、ご確認ください。一時期、「稼げる」という名目での治験登録詐欺がネット上であったようですが、んなことせんでも、どこなりと募集がかかっています。ご覧の方の地域に治験病院があるか、検索してみるとよいと思います。

大阪の治験情報を探すなら インクロム治験Web | 健康な成人の方

 

治験とは

何かしら検索してやってくる方には説明が不要だとは思いますが、治験とは、市場に薬が出回る前に、その安全性を調べるためのものになります。

治験で使用される治験薬は、基礎研究を経て、数段階の臨床試験を行い、効果や安全性について確認する必要があります。自分が参加する治験が何段階目の治験であるかによって、安全性や効果の明度が変わってきます。

治験薬に副作用があるかどうかとかは、自分の参加によって初めてわかったりもするわけですね(もちろん動物実験で明らかになっているものもあります)。

リスク(この場合不確実性)は必ずありますので、参加者には「どういった場合」でも「どのようなタイミング」でも治験の参加を取り下げることが可能な権利があります。 その点はご安心ください。

 

治験の流れってどんな感じ?

事前検査で参加が決定する

入院前まで体調を整える(期間:不定)

入院(1日目)
投薬と夥しい検査(採血も十回とか普通にある)で、ほぼやることない。 昼食や入浴もカットされる場合や、25時に採血があったりもする。

入院(2日目以降~退院)
やることは少なく、一日1~3回程度の検査以外は病院内でぼんやりと過ごす。

退院

事後検査(n回)

終了
(トータル2ヶ月~3ヶ月拘束)

という感じ。

入院中の過ごし方ですが、これも僕は一箇所の病院しかわかりませんが、そちらのケースでは、テレビや映画見放題の娯楽室、適当な最新の雑誌、新聞各紙、貸出OKのゲーム機、夥しいマンガ、自習室なども準備されています。

僕は28歳のころ、大学に編入で入学したのですが、その時治験に参加して英語の勉強や小論文の勉強をこの入院中にゴリゴリやった記憶があります。

 

アルバイトではない

治験に参加する場合、「負担軽減費」という形で費用が支払われることがほとんどなのですが、これは決して労働の対価ではありません。有償のボランティアという形です。

例えば、被験期間中は「カフェインを摂らない」「アルコールを摂らない」「決まった時間に採血する」「蓄尿する」「パートナーとの性行為を避ける、又は必ず避妊を行う」といった制限が発生することがほとんどです。

それらは、治験参加者の普段の生活に影響するものもあることを考え「負担軽減費」という形でお金を支払っているということですね。

ていうかまあ、始めの説明の際に、職員さんが「お金払わんかったら参加する人いないっすからねえ」と笑いながら話されてました。

僕もお金が目的でした…。恥じることはねえ!

 

幾ら支払われるの?

僕は一つの病院での参加しかしたことないので、一般的にどういう費用の計算をされるのかはわかりません。でも、ものすごく明瞭な計算で費用は支払われます。当たり前か。

事前検査:5000円/1回

退院後検査:10000円/1回

入院中:900円/1時間(寝ている間含む)

僕の参加した治験はこんな感じで計算されていました。大きいのは、「入院中」の軽減費は、寝ている間も発生する点です。つまり、入院絡みの治験が決まれば、その後退院するまで、24時間ずっと900円を掛けた金額発生するということです。

もし、事前検査1回、5日間の入院、事後検査2回の治験があるとしたら、以下が計算式になります。

5000+(900*24*5)+(10000*2)=133,000円

入院が絡めば、このくらいの金額になります。実際、14泊15日*2と事後検査6回、みたいな、超ロングの治験の募集も見たことあります。もちろん、通院のみの検査なんかもあります。すべては募集のタイミング次第です。

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治験期間はどのくらい?

治験期間は、事前検査を含めると2ヶ月以上であることがほとんどです。

お金は治験終了後に振込や現金で支払われます。何かお金を使用する当てがあって治験に参加される場合は、事後検査の最終日を確認しておくとよいと思います。

ちなみに、治験を一つ終えると、その後は4ヶ月程度期間を空ける必要があります。ということは実際のところ、一つの治験の参加を始めた場合、次の治験の参加が可能になるのが半年後くらいを見なければならないわけです。「治験プロ」みたいなのは存在できないということになりますね。

 

治験には選ばれた人しか参加できない(体調編)

といっても別に難しいことではなく、「予め想定された被験者」があるので、そこから外れた場合は参加できないのです。

前述の通り、治験薬は数段階の臨床試験を経て市場に出るわけですが、発売直前の段階では、例えば糖尿病、インフルエンザ、うつ、若年性認知症といった、まさにその症状で困っている被験者を求めている場合があるのです。

より基礎研究に近い段階では、「治験薬を健康な人に投与した場合どういう結果を生むか」を試験します。この場合は、血から血圧から心電図に身長体重まで、『ザ・健康』といった人を丁寧に選出する必要があります。これが中々厄介で、太りすぎてても、アレルギーでも、日常的に薬を飲んでいる人でも、大体アウトです。また、自分が健康と思っていても、血液や尿検査の「気をつけたって体質的にどうしようもない項目」で、どうしても当落が発生します。

やはり「選ばれた特定の状態の人」のみなのです。

また治験期間中、1ヶ月だろうが3ヶ月だろうが、体調悪化によって病院にかかる場合や、虫歯になって歯科にかかる場合などには治験病院への連絡が必要になります。治験参加が決定したあとから終了までは、その体調を一定に保つことが可能な人を求められるわけですね。

 

治験には選ばれた人しか参加できない(スケジュール編)

すでに入院云々のことが出た時点で、「え?どういうこと?」てなった方もおられるかもしれません。

 

ぶっちゃけ、「健康な成人男性による治験参加」って拘束時間の関係で「無職・自営・フリーランス・大学生」くらいしか参加できないんですよ。まともに週5日働いている堅気の成人男性は参加は、かなりスケジュール調整が必要になります。そして、貰える金額と費やす期間を考慮すると、「まあ参加はヤメとくか」となりやすいとも思います。

事前検査だって、ド平日の午前中とかに「必ず来てね」と言われることがほとんどです。ギャフン。そらいつでも募集かかってるわけだぜ。

 

僕の場合、自分で休日を指定できる職種であったため、社会人になってからは一度だけ参加することができました。「2ヶ月先の12日の火曜日午前中の事後検査の参加は可能ということでよろしいですか?」とか確認されますからね。土日休日の社会人の方は「季節変わってるやん…わからんに決まってるやん…」と口をそろえることでしょう。僕の場合だって、ある程度1ヶ月のローテが読めていたために、たまたま噛み合ったことと、「この曜日なら恐らく1週前有給申請して押し切れる」という目算があったため参加できただけでした。

一度、2泊3日の入院2セット込みの治験に参加できそうだったので、「有給とるとしたら」のタイミングをすべて段取りしたあと、事前検査に参加したら、何か不思議な項目に引っかかって参加できなかったこともありました。

よって、ある日の月曜日が「ただただすることのない休日」になりましたな。

 

治験には選ばれた人しか参加できない(心構え編)

まだあんのかい。心構えです。

  1. 治験薬についてどういった情報も漏らしてはいけない
  2. パートナーとの妊娠を同意した性行為を推奨しないし、妊娠した場合の胎児への影響は一切責任持てない
  3. 個人を特定される情報を削除した上で、治験で得られた情報は厚生労働省等で共有される
  4. グレープフルーツ食べないでね(必ずじゃないけど頻出する縛り)
  5. その他いろいろ

といった、参加する上で必須項目がいくつかあります。これらはボランティア登録をする際と、治験についての説明の際に必ず改めて説明されますので、聞いた上で判断をしてください。厚生労働省が決めた臨床試験なので、あらゆるところが行き届いており、同時に非常に厳密なものです。冷蔵庫のグレープフルーツはご友人に差し上げたり、弟にぶつけたりして供養しましょう。

書くまでもありませんが、採血が死ぬほどあります。よって、注射が暴れるほどイヤだとか、先端恐怖がある方は難しいですね。

この記事は、「薬の内容に触れなかったら、『こういうのだった』というのをブログとかに書いていいですかね?」とコーディネーターの方に伺って「それはぜひぜひ」と返答いただいたので書いております。

 

どんな人が参加してるの?

前述の通り、「肩書不明のおじさんと大学生」がメインとなります。

僕は「必要以外は人と喋らない」タイプの人間なので、周囲の人が具体的にこんなタイプだった、と話せることはないんですが「自営業で店休んできた」「有給とってきた」「大学の単位が~」といった情報が断片的に入ってきました。嘘かもしれませんが。

入院中の娯楽室では、しきりに友人らしき人とパチスロの設定について大声で話すおじさんもいました。「先日のコンパで看護師とやった」云々といった話をする若作り風のおじさんもいました。もちろん、明らかに若い大学生風の人も。

彼らにとっては僕も謎のおじさんということになると思いますが、特に今後とも連絡をとりたいという気持ちがなかったので一切まともにお話することはなく、最終的にはよくわかんなかったですね(なげやり)。

 

入院にあたって何を準備するの?

入院直前には、必要な準備物が告知されるので、それに沿って準備すれば問題ありません。

僕の場合は、下着と半袖Tシャツ(採血しまくるため、ロンTはダメ)を泊数分持っていきました。日用品は大体揃っていますので、こちらで持っていく必要はありません。もし、石鹸でひげそりをするのに抵抗がある場合は、ローションや洗顔料を持ち込むのもOKです。製品によっては担当の方に申請が必要ですが。

 

入院中って検査以外何してんの?

初日、検査が渋滞していてベッドからほぼ動けませんが、それでも妙な間が空くことがあるので、その間僕の見る限り、多くの人が貸出のマンガをベッドサイドに積んで順番に読んでいました。僕も、治験のタイミングでジョジョとNARUTOを初めて読んだ記憶があります。

それ以外には、持ち込みの新書を合計10冊くらい読みました。

特に入院2日目以降、なにも準備してなかったらまじ暇です。やばいっす。「こんなことをしていて俺はいいのだろうか」という焦りを生みます。

もちろん、マンガや雑誌を読むことがいけないことではないのですが、「このタイミングでしかできないこと」を無理やりやって、経験にしていくのが効率的じゃないかと思うわけです。

例えば、法曹の方が司法試験に向けて勉強する、なんてケースもあるようです。

運動は推奨されていないのですが、僕はこの時期起きたらストレッチだけ丁寧にやるようにしました。普段やってないのにさ。本当に肉体に負荷の一切かからない生活をするので、夜が眠くなりにくいのよね。

 

何かサッカーのイベントがあるときは自然と娯楽室のテレビに人が集まってましたな、そういえば。僕はサッカー興味なし人間なので、ベッドで本読んでました。

 

まとめ

  • 治験参加を考える方は、とりあえず地元で治験を行っている病院を探し、ボランティア登録をしましょう。
  • そののち、自分のスケジュールと相談しながら、参加可能な治験を選んで応募しましょう。
  • 検査の結果参加可能だった場合は、きっちり準備して最後まで参加しましょう。
  • 労働ではない形で、大金をいただけます。労働と並行して治験に参加すると、そのままお小遣いが増えることになりますので、スケジュール調整の価値はあると思います。
  • 事前検査で蹴られることが結構あります。頑張っても乗り切れないことがあるので、事前にお墓参りなどして徳を積み、対策しておきましょう(祈祷)。

実体験については、また別の記事に書こうかと思います。ではでは。

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